Japan House São Paulo : 「Prototyping in Tokyo」展 会場構成
Prototyping & Design Laboratoryのサンパウロでの展示会の会場構成デザインである。デザインエンジニアである山中俊治氏の「絵巻物」というコンセプトを元に空中にヒラヒラと浮遊する紙のような展示台を設計した。3.2mmの薄い鉄板を高さの違う支点の上に置き、自重によって撓ませることによって、現場で3次曲面を作り上げる。建築の設計は通常は重力に抗うようにつくるが、今回は重力という「地球の力」を利用して美しい曲面を生み出そうと考えた。設置した後は天板が傾いているが、脚を垂直にする必要があるため、設置する前のフラットな天板に対しては脚が様々な方向に傾いて溶接されている。制作上事前にどのような方向にどのような角度で天板が傾くかを予測し、脚の角度を一本一本算出している。そのために、コンピューター上で鉄のヤング率と比重などの物性を入力したプログラムをつくり、形状シミュレーションを行うことで変形後の形状を正確に予測している。濃密なコンピューターエンジニアリングと自然の力による形態を組み合わせることで、空間の中で自由に浮かぶ展示台を作り出している。
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https://www.japanhouselondon.uk/whats-on/2019/prototyping-in-tokyo-illustrating-design-led-innovation/
Japan house São Paulo: Prototyping in Tokyo – Shunji Yamanaka exhibition design
Location :Japan House São Paulo
Principle use : exhibition
Design : Motosuke Mandai / Masashi Itaya (Mandai Architects)
Structural adviser : Yoshiyuki Hiraiwa(HSC)
Computational geometric simulation : Toshikatsu Kiuchi
Material : steel / stainless steel
Completion data : 2018.3.27
Exhibition director : Shunji Yamanaka
Planning & Production : Prototyping & Design Laboratory, The University of Tokyo
Production of works : Prototyping & Design Laboratory
Shobei Tamaya IX
SPLINE DESIGN HUB
Graphic design : Ken Okamoto Design Office Inc.
Production cooperation : DENSO corp. / DENSO WAVE inc.
Centro de Suporte de Prótese da Fundação Tetsudou Kousaikai
SIP/Projeto MIAMI
Saki Takakuwa